岩尾明子先生 気仙沼で重曹生活講演会
津波で壊滅的な被害を受けた気仙沼の復興のため、また被災して困っている皆様のために、当社としてなにかお役にたてないだろうか?
そんな思いから、NHKまる得マガジンでもおなじみの岩尾明子先生にお骨折りをいただきまた地元の世話人様の協力もいただいて、2011年6月19日 気仙沼ホテル観洋コンベンションホールにて「重曹生活」の講演会を開催しました。
限られた広報活動にもかかわらず、当日たくさんの市民の方にお集まりいただき、なかには1時間もかけて歩いてきた熱心なおばあちゃんもいて関係者を感動させました。
講演のなかで岩尾先生が強調したのは重曹やクエン酸を使った人と地球にやさしい生活は、過酷な被災地の環境を復旧させるためにもたいせつだということ。
とくに気仙沼で暮らす人々の頭をいま悩ませている悪臭問題をぜひ重曹を使って改善してほしいと願っています。
気仙沼の町ではいたるところに石灰が撒かれていますが、残念なことに石灰には消毒の効果はあっても、
消臭効果はほとんど期待できません。
この石灰を重曹に変えるだけでも、環境は大きく改善することができるはず。
というのも、この汚臭の成分というのは、魚の一大集積地であった被災地で、津波により冷蔵倉庫から放出された魚が
腐っていくさいに発生する硫化水素とアンモニア。
いずれも生物兵器にも使われるほどの有毒なガスで人間の神経に悪影響を与える危険なものです。
しかしながらこの臭いの除去のために、強力な薬剤を投与するということになれば、環境汚染を招き新鮮な魚介類を扱わねばならない漁港に
また別の意味で、新たな危機をもたらしかねません。
そこで岩尾先生が.提唱されているのは悪臭対策としての重曹とクエン酸。
硫化水素は重曹ミストを吹きかけることで水と二酸化炭素に分解されて消臭。
またアンモニアはクエン酸ミストの噴霧で中和させることができます。
重曹やクエン酸は効果が大きいばかりでなく、もともと海や地下水に豊富に含まれている物質なのでかりに海に流れ込んだり、地面に残留しても環境に付加を与えない自然素材であり安心。
ただし根本的な解決のためには臭いの発生源をたたねばならないことは言うまでもありません。
政府には一刻も早い瓦礫の処理を願ってやみません。